【お手紙企画】長谷部清→桃李陽

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陽からの手紙に清がお返事を書いたよ♪

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陽へ

手紙ありがとうございました。

兄にしたい人に僕を選んでくれたんですね。僕を兄にしたいと選んだ人は、これからもおそらくあなただけでしょう。

あなたは本当に優しい人ですね。でも、あの時の僕のことは絶対に許さないでください。この際なので、本当のことを言います。

初めてあなたと出会った時、僕は本当はあなたのことが憎かった。言葉を交わさなくても分かるほど、「愛されて育ったんだろうな」という温かい雰囲気が本当に憎かった。あなたといると、自分が惨めに感じた。どんなに突き放しても、明るく僕に話しかけるその優しさも全部。愛されてきた人間が根本的に持つ、「いつかは愛されるだろう」という根拠のない自信も全部。本当に僕の醜い嫉妬だった。喉から手が出るほど欲しいものを当たり前に持っていたあなたが嫌いだった。自分を可哀想な人間だと思いたくないから、あなたを突き放した。これが本当の気持ちです。

どうですか?この手紙を読んで失望しましたか?こんな醜い嫉妬であなたを傷つけていた事実に、うんざりしたことでしょう。

過去にあなたを突き放したこと、本当に申し訳ありませんでした。今、あなたに嫌われても仕方ないと思っています。

僕は本当に最低です。自分が惨めだからと言って、相手を傷つける理由にはならないはずなのに。それでも、あなたはいつだって僕に声をかけてくれた。そして、気づけば、あなたを憎いと思っていたはずなのに、この日常を失うのが怖くなっていた。そう思うたびに、ずっと一人で生きていこうと自制した。でも、それでもあなたに話しかけられて、僕は……この気持ちを言葉にすると薄っぺらく感じてしまうので、あえて言いません。ですが、感謝の気持ちでいっぱいです。

普段なら口が裂けても言えませんが、「自分にとっての恩人は誰か」と聞かれたら、僕は迷わず心の中で桃李陽と答えます。本当に、あんな僕に毎日声をかけてくれてありがとうございました。僕が今、笑っていられるのは全部あなたのおかげです。

男友達にこんなことを言うのは気持ち悪いかもしれませんが…生まれてきてくれて、僕と出会ってくれて、本当にありがとうございます。これからも、たくさんの人に愛されて輝くあなたを、同期としても友達としても近くで見ていたいです。

最後になりますが、僕にとって一番最初にできた友達が陽です。もし、この手紙を読んでも尚、こんな僕と友達でいてくださるのならば、これからもよろしくお願いします。

長谷部清より
桃李陽
桃李陽

嫌いになんてなるかー!!清のバカヤロー!!!よし!!清に何かあったら俺が守る!守ってやるぞーっ!