ゴースト・フォスター

イベントストーリー

ep.38

薫

燃え尽き症候群ってやつ。知ってるでしょ?

颯

萌え付き焼香軍?

薫

言葉じゃ分かんないけど、多分それ同音意義

要人
要人

なんで??あんなに素晴らしいピアノが弾けるのに!?!

薫

好きを仕事にした瞬間、なにも楽しくなくなったんだ

要人
要人

……

薫

みんな『天才ピアニスト』っていう名前だけを評価して、俺のピアノなんて聞いてもいない。アホらしくなって、テキトーに弾いたけど『天才だの、〇〇の心情をピアノを表現してるだの…』ほんとバカばっかだよな。『いかに自分がピアノを理解してるか』の表現の競い合いばかり…。そんなピアノ疲れたんだ。だから嘘ついて全部パーにした。その方が物語感あるだろ?

要人
要人

……

薫

けど、ここで久々にピアノを弾いて楽しかった

颯

薫…

薫

こうやって、好きな時に好きなだけピアノを弾いていたい。なんだか昔に戻った気がしたんだ。ピアノが好きで好きで仕方なかった時みたいに

薫

俺は元の世界に戻りもしないし、生まれ変わるつもりもない。ここで生きる

薫

だから、ここにいさせてくれ

要人
要人

……

颯

要人様…

要人
要人

そ、

京平
京平

要人様の気配を察知した!!!!!!!!やはり!!!!帰ってらっしゃったんですね!!!!!!!!!!!!

颯

京平…

京平
京平

なにーーー!?!おまえら!俺を寝かせておいて……二人は起きて一緒の部屋にいるなんて…!ひどいじゃないか!!!俺はルールを守ったのに!!!不公平だ!!

颯

京平…

薫

おい。声がでかいおっちょこちょい

京平
京平

な!?!?!?!?

要人
要人

コホン

京平
京平

は!!!!失礼しました。僕としたことが取り乱してしまいました…

要人
要人

もういいよ。慣れてるから。みんな、ピアノがある部屋に行こうか