ep.39
薫
なんだよ。ピアノ椅子に座らせて。夜中にピアノを弾かせる気か?
要人
聴きたいところは山々だけど、違うね
京平
なにをされるのですか…?
要人
今から薫を俺の養子にする
薫
お前が…俺の母さん…?
京平
こら!お父様だろ!
颯
うーん?
要人
まあ半分正解。お母さんにもお父さんにもなる気はないけど、この屋敷の住人になるには俺と薫を紐付けなければならないからね
京平
え!!!!薫!ずっと一緒にいてくれるのか!?!
颯
紐漬け…
要人
ああ。漢字は紐付けね。えーっと漢字アップデートをポチポチポチっと…
薫
へーそうやってアップデートするんだ
要人
はーあ。まさか最後の養子枠が幽霊とは…
薫
ピアノがうますぎるイケメンの幽霊で悪かったな
颯
ふふ
京平
自己肯定感が高いことはいいことだ。しかし、薫は、この屋敷にとって、ただこの家を彷徨うだけの特性になるんですか?
薫
ん?なんだそれ?
颯
一応…この屋敷にとって、京平は番犬みたいな役割なんだ。普段は普通の人間みたいだけど、屋敷が敵と認識した相手にはキョンシーの頃のように戻り、敵を退治する特性
薫
颯は?
京平
颯は、この屋敷にとっての…んー…言ってしまえば防犯カメラだ。どの部屋に誰がいるのか、何をしているのか把握する特性。ちなみに颯の特性と俺の特性は相性がいい!
薫
屋敷ってなんなの?生きてるの?
要人
さあ?俺ですらも、この屋敷の全てはわからない。まあお喋りはこの辺にして。さあ、紐付けを始めるよ。それに薫の特性はもう決まってる
京平
え!なんですか?
要人
それは___