ep.34
和久
僕はね。ある事件を追ってこの列車に乗車した。もちろん事件は別件だよ
和久
そしたら、噂には聞いていたけど…この列車ごとに違う装飾につい見惚れしたよ。童心に帰ったように歩いていたんだ。写真を撮るのも忘れてね
和久
その時、犯行前の君とぶつかったんだ
和久
そして、その時『長谷部くんの胸ポケットには何も入っていなかった』
清
……
和久
そして数十分後事件は起きた。僕の中で…【長谷部君がが犯人だと分かったある出来事】があった後…その出来事は後で話すね。そのあと、僕は少し賭けに出た
和久
怯える君に近づいて躓くように仕向けたんだ。覚えてるでしょ?
清
……
和久
君は僕の思い通り躓き、僕の腕におさまった
和久
その時、君の胸ポケットには硬いものが入っていた
清
!
和久
しかし、その時は…僕がぶつかった“あの人”が君とは断定できなかった。証拠にしては不十分だった…
和久
けれど、君は言った。アロハさんに事情聴取をした時に…「ぶつかった人がいる。そいつが怪しい」と…