ep.36

清
まず!!僕は事件当時ケーキを食べていた!!ほらフォークを持っていた!!

和久
君は~そうだな…僕とぶつかったか…もしくはケーキを机に置いたあたりから、犯行後に自分の席に戻ってくる間の記憶を綺麗に切り取ってるんじゃない?

和久
そして、自分に言い聞かせたんだよね。『今日僕は、普通の旅行客だ。乗車して誰とも話さずにケーキを食べていた。そうだ。ずっとこのケーキを食べていた普通の旅行客だ」って

清
っ!というか、僕が【犯人だと思った出来事】ってなんですか?

清
正直そんな薄っぺらい情報で…

和久
ああ、それそね

和久
それはね。君が自分のことを「探偵だ」と言ったから

清
は?????

和久
僕が、晴秀さんが息をしていないのを発見した後のこと…

和久
目的地に先に到着している警察に、事情を電話で説明すると共に、駅員さんに報告するために駅員室に向かった

清
……

和久
そして、その時。僕は駅員さんに頼みごとをした

和久
「この列車の中に犯人がいる。そしてその犯人は、刃物を使うこともできなければ、証拠も一切残さない臆病者だ」

清
……

和久
「だから、『この中に有名な探偵がいる。それはあなたですか?』と誰でもいいので尋ねてほしい。その時、僕は乗客全員の顔の表情を見るから。きっと臆病者だから顔にでる。そしたらすぐに犯人を炙り出せる」…ってね

和久
そして、「僕の協力者になってほしい」と頼んだ。ただ僕のメモに書いた字を優先的に読んで欲しいってね

和久
……ふふ、

和久
っははは!!!!!!!!

清
……なにを急に笑ってるんですか?

和久
いや。キミが僕のフリをするのがあまりも面白くっておかしくって!っはっは!僕はさ、尋ねられた誰かが否定してくれる前提だったのにさ〜〜〜〜〜

和久
まさかあの状況でのってくるとは思わないじゃん?相当切迫詰まってるんだろうなーと思うと…はは!!いやー裏目にでたね?

清
っ!!