ep.22

流星
んー!美味しいね!

若
へえ。この時代にしてはなかなかの味ですね。いや、この時代にこの味が既に完成されているからこそ、日本の菓子といえばおだんごのイメージが強いのかm

流星
もーうるさーい!素直に美味しいって言いなよ!

若
美味しいです。見ず知らずの人間にこのようなだんごを奢ってくれてありがとうございます

黎
ふふ。もっと食べてもいいんですよ

龍
……ごめんなさい!!!!!!

黎
どうしました?

若
トイレならあっちですよ

流星
若のバカ!

若
いて!

龍
黎様にずっと嘘をついてました。…流星さんのお友達だって

龍
……でも、私は流星さんとは今日会ったばかりで!その…私はだんごを食べる資格なんてないんです。ただ捕まりたくなくて、その気持ちで黎様を騙して…本当にごめんなさい

流星
……

黎
そんなの出会った時から知ってましたよ

龍
そうですよねそう…え????

黎
いや、だって服装

龍
あ、

黎
流星と若さんは同じ服装ですが、龍さんはこの時代の人の服装。出会った時から、彼らと龍さんが昨日今日会ったばかりの関係というのは、なんとなく分かってました

若
まあ…たしかに言われてみればそうか

龍
なんで…なにも言わないでいてくれたんですか?

黎
なんでって…

黎
理由は特にありませんね。別に気にするほどのことでもないかなと

若
(しかし、歴史で習った小泉黎と程遠いな。歴史通りだったら、すぐにでも「この嘘つき野郎!成敗!」つって刀でバシュッとしてもおかしくないのに…。やはり歴史が間違えてるのか?)